ママ内科医、夫は美容外科

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【お金の話③】研修医時代の罠〜ワンルームマンション投資〜(前半)

前回投稿した【お金の話②】では、医師夫婦のお財布事情と節税・投資について、転職後と産後でどのように変化したか書きました。今回は、研修医時代にワンルームマンション投資を持ちかけられ、契約しかけた話を書こうと思います。

 

 

実はピッチ(院内携帯)に、患者さんや開業医からの紹介を装い、怪しい不動産会社から電話がかかってくることがあるんです。今はだいぶ対策されていますが、昔は多かった。研修医時代に初めてその電話がかかってきて、何も知らない私はまんまと騙されました。その時は未遂に終わったのですが、こりない私は別の形で騙され契約一歩手前までいきました、、、。

 

①カンファレンス中の呼び出し

小児科の朝のカンファレンス中に事件は起きました。自分の担当患者さんの報告を終え、のんびりしていると突然なるピッチ。知らない番号でも院長だったりする可能性があり、必ず出るのが鉄則。ただカンファレンス中なので、緊急じゃなければ「折り返します」と言って切ろう、そう思い一旦出ました。

「あっ研修医の◯◯先生ですか?、事務の田中ですが。今、当院が大変お世話になっている◯◯事業所のAさんからお電話が入っています。くれぐれも、失礼のないようにご対応をお願いします!」と一方的に告げられ、保留の音楽が流れました。

今考えると怪しさ満載なのですが、社会人ピヨピヨ1年目研修医の私はまんまと騙され、「すみません!緊急の電話みたいで、、」と小声で指導医に伝え、カンファレンス室を退出し、静かな個室へ移動するのでした。

 

②節税の話をしたい

移動中にAさんに繋がりましたが、少々お待ちください!とバタバタする私。「ははは、ゆっくりで大丈夫ですよ。」と大物感を醸し出すA氏。そしてA氏の有難い話が始まる。

A「いやお忙しいところすみませんね、先生達に有益な情報があるので今順番にお電話させて頂いてまして。先生税金対策ってされてますか?」

私「いえ、特に、、」

A「そうでしたか。丁度よかった。今紹介できる物件が何件かあるんですよ。ご興味あります?」

私「(は?物件?今引越しの予定とかないんだけど、、)すみません、わたくし寮に住んでおりまして引越しなど、、」

A「フゴッ(鼻で笑い小馬鹿にしたような声)。先生、投資ですよ。〇〇とか××とかご存知ですか?(投資関連の専門用語を並べられ当時は意味不明だった)」

私「いえ、、」

A「ここだけの話、麻酔科の◯先生や、×先生なんかもお得意さんなんですよね。先生未経験でしたら、基礎の基礎からレクチャーして節税のお手伝い話させて頂きますよ。いつ頃空いてますか?」

というやりとりがあり、失礼な態度をとってはいけない一心で対応した私は、自分の個人携帯番号をA氏に伝え、ファミレスでのアポイントをとったのでした。今考えるとお馬鹿すぎますね、、。

 

③指導医「詐欺でしょ」

電話を終えた私。カンファレンスも終わっており、指導医に連絡し合流する。急変?電話大丈夫だった?と心配してくれた指導医に、ことの経緯を伝えると。

「えっ、やば、、、それ詐欺だって。電話番号教えたの?!何やってんの?!」と引かれた。そこで私は初めて、怪しい業者からの電話だったことを悟る。青ざめた。「まぁ事務(偽者)からそんな風に言われたのなら信じてしまうかもしれないけど、、、いやでも意味不明すぎるでしょ。君は純粋なんだろうね、、(遠い目)」指導医は私が騙されたことにかなり引いていた。

ロイヤルホストでのアポイント当日、知らない番号から鬼電がきたが、着信拒否をして無視した。

 

 

思ったより長くなりそうなので、前半後半に分けることにしました。

後半では、麻酔科の部長から不動産業者を紹介され、いよいよ契約一歩手前、印鑑を押すだけというところまで行きます。