ママ内科医、夫は美容外科

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【夫の転科話⑤(最終回)】美容外科へ転科後の周囲の反応

前回投稿した【夫の転科話④】では、美容外科で働き始めて実際どうだったかを書きました。今回は、美容外科へ転科後、夫や私の家族、職場の人を含め周囲の反応がどうだったかを書きたいと思います。いよいよ最終回です。

 

 

①夫の親族の反応

まず夫も私も、実家が病院、なんてことはなくそもそも医療従事者が一切いません。夫の母は、かかりつけ医が夫と顔見知りなので「どうしよ〜嘘つけないよ!」という感じで困ってはいましたが、特に否定もせず頑張って働けよ!と応援していました。夫の父も、よく分からないけど頑張れという感じでした。夫の姉は、すごく喜んでクリニックに行きたい〜と言っていました。円満ですね。

 

②私の親族の反応

まず母に伝えたところ、「どうしよう、お父さんとおばあちゃんには言えないよ、、」と言われました。うちの実家も医療関係ではないのですが、特に祖母が孫(私)と婿が医者であることをとても誇りに思っており、また、田舎なので周囲の目や噂にとても敏感であることから、美容の道に転科したことは言いづらい内容でした。というか今も言えてません。転科後もちょこちょこ実家には帰りましたが、仕事の話はフワッとしか出ないので今のところなんとかなってます。

父や祖母は知りませんが、他の親しい親族には伝えており、女性陣からは喜びの声しか挙がってません。

 

③私の職場の反応

夫の情報はネットに上がっていたので、噂はすぐに広まっていました。私と夫の診療科は異なるのですが、私の医局の人も知っていたので狭い世界だなと思わされました。批判的な意見を言う人はおらず(直接言う人はいないと思いますが)、元気にしてる?等心配してくれる先生や、今度行かせて!、というか、2人ほど私の職場から美容施術を受けに行ってくれました。「とても良い先生で安心してお願いできた」という感想を頂けて、嬉し恥ずかしでした。夫はというと、私の知人ということで、ディスカウントをめちゃめちゃ頑張ってくれたようです。私もいつか行きたいなと思っています。

 

以上が、美容外科転科後の周囲の反応でした。美容外科は、人を幸せな気持ちにできる素晴らしい職種だと思いますが、世間的にはまだまだ偏見が多いのかなという気持ちがありました(実際祖母には伝えられていないですが)。しかし、否定的な意見を言う方は少なくとも周囲にはおらず、口コミも上々です。女性陣には本当に喜ばれ、妻の私は話題に尽きません。

 

夫の転科話は今回で最終回となります。美容外科の転科や退局を考えている方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば幸いです。ただし、昨今の報道にもある通り、問題のある会社やエージェントもありますので、きちんと見極めて情報収集する必要がありそうです。

また、保険診療をしていた医師1人が自由診療の道に流れてしまうことは、少なからず日本の医療にとって良いことではないことを、重々承知しています。ただ、今幸せそうに働いている夫を見ることができたのは、美容外科という道があったからで、家族としてとても喜んでいます。日本の医療経済や診療体制の改善がみられない限り、進む高齢社会で医師の慈善行為がいつまでもつのでしょうか。。。